楽天モバイル必死です。
現在、楽天モバイルはiPhone15購入&乗り換えキャンペーンを開催中ですが、このキャンペーンがすさまじい。
契約を取るために赤字上等でiPhone15をばらまいています。
- このキャンペーンはどれくらいお得なのか?
- なぜ楽天モバイルはここまで必死なのか?
を解説します。
iPhone15が実質10万以下で買えてしまう
今、楽天モバイルでiPhone15購入&乗り換えを行えば、iPhone15が20000円引きになる上に12000楽天ポイントがもらえます。
実質32000円引きです。
もともと楽天モバイルは他のキャリアよりiPhone15を安く販売しています。そんな状況でこのキャンペーンの開催。
もはや、他のキャリアで買うのがバカバカしくなる価格差です。
キャリア | iPhone15 (128GB) | iPhone15 (256GB) |
楽天モバイル (キャンペーン) | 99800円 (実質価格) | 121800円 (実質価格) |
Apple Store | 124800円 | 139800円 |
楽天モバイル | 131800円 | 153800円 |
ソフトバンク | 142920円 | 166320円 |
au | 145640円 | 166780円 |
NTTドコモ | 149490円 | 170240円 |
代表例としてiPhone15 128GBと256GBを表にしましたが、iPhone 15 ProやPro MaxもApple Storeを下回る価格になっていました。
Appleは殿様商売しているので、キャリアのiPhone仕入れ値はApple Store価格と大差ありません。
キャリアがiPhone15を1個売った時に得られる利益はおおよそ
キャリア価格-Apple Store価格=キャリアの利益
になります。
にもかかわらず、楽天モバイルはこのキャンペーンでApple Storeを大きく下回る実質価格でiPhone15を売っています。
楽天モバイルは
iPhone15 128GBを一個売るごとに25000円
iPhone15 256GBを一個売るごとに17000円
の赤字を出しているに近い状況です。
恐ろしいことに楽天モバイルは月額料金も超絶安い
「iPhone15を餌にして契約を取り、高い月額料金で回収する気なんじゃない?」と思われるかもしれませんが違います。
楽天モバイルは破格に安い料金設定です。
データ量 | 3GBまで | 20GBまで | 20GB超過後 |
月額料金 | 980円 (税込み1078円) | 1980円 (税込み2178円) | 2980円 (税込み3278円) |
契約・解約事務手数料は0円です。
仮に楽天モバイルの利益率が20%だったとしても、一か月あたりの利益はデータ無制限で2980×0.2=596円。25000円の赤字や17000円の赤字を埋めるには2年以上かかりますね。
もちろん、これは消費者側にしたら諸手を挙げて歓迎すべき展開です。
今回のキャンペーンを利用して楽天モバイルに乗り換えれば、iPhone15を安く買える上に通信費も抑えられます。
しかも、このキャンペーンでのiPhone購入は一括払いだけではなく24回払いにも対応しています。おかげで一気に寂しくなった口座残高を見てため息をつく必要はありません。
なぜ楽天モバイルはこんなに必死なのか?
主に二つの理由があります。
悪いイメージが定着しているから
楽天モバイルは初動が悪すぎました。
2019年10月にサービスを開始しましたが、「繋がらん」とあきれられて多くの解約者を出してしまいました。
それから5年、血反吐を吐きながら頑張って今では普通に使えるレベルになりましたが、まだまだ悪いイメージが足かせになっています。
「今の楽天モバイルを一度使ってもらいさえすれば、ずっと継続してもらえる」
その自信があるからこそ1~2年で解約されたら赤字になるぐらい負担の大きいキャンペーンを始めたわけです。
2024年中に黒字化しないと地獄が続くから
2023年第4四半期の決算書には「楽天モバイルは2024年末までに月次で黒字を目指す」と書いてあります。
なぜ2024年末までに黒字にしなければならないのか?
楽天モバイルは死ぬほど赤字です。赤字額は2019~2023年の累計で9919億円にもなります。
この9919億円を補うため、なりふり構わず資金繰りしています。
- 銀行借り入れ
- 社債型種類株式発行
- ドル建て社債発行
- 楽天銀行上場
- 楽天ポイントを改悪
これだけやっても全然間に合わないし、2025年にはなんと7000億円の返済が迫っています。
この借金を返すために楽天は2024年4月に3000億円(利回り9.875%)の社債を発行。借金を返すために借金を重ねるという地獄の展開です。
この地獄の資金繰りを抜け出すには、契約数をガンガン増やして楽天モバイルの赤字を止めるしかありません。それも2024年末までに。
でも、今の契約ペースじゃ年内黒字化できないかもしれない。だからこそ血をダラダラ流しながらiPhone15をバラまいて契約を稼ごうというわけです。
楽天モバイルはちゃんとつながるのか?
「楽天が必死なのもiPhone15がお得なのもわかったけど、つながらない回線には抵抗がある。本当につながるの?」って思いますよね。
楽天モバイルと契約していて旅行が趣味の私が回線の強さについてお答えします。
普通に使う分には問題なしです
1年無料時代と比べれば本当に改善されています。
ここ1年ぐらいでつながらなかった場所といえば
- ビルの奥
- 地下
- 森
- 山
- スキー場
- 海水浴場
- 家が一件しかないような田舎
あとは地下鉄で移動中にちょっと弱くなる感じです。
アウトドア趣味の人はやめておいた方がいいかもしれません。
人口3000人クラスの街中でも普通に使えていたので、街中で使う分には問題ないでしょう。
他と比べて契約者数が少ないからイベント会場で速度が出るのもうれしいところです。
とはいえ、あなたの行動範囲で問題なく使えるかどうかは、最終的にあなた自身が試してみるしかありません。
このキャンペーンで値引きされてる分を考えれば、半年ぐらい試して解約したとしても余裕でプラスです。
格安SIMと併用すれば月4000円ほどでデータ無制限・かけ放題・エリア最強
どうしてもつながりやすさを維持したい人は格安SIMとの併用もありです。
楽天モバイルも最近のスマホもeSIM対応しているので、タップするだけで回線の切り替えができます。普段は楽天モバイルを使い、つながらなくなったら格安SIMを使えばつながらないことはほとんどなくなります。
例えばIIJmio(月額820円)と組み合わせれば、合計4098円でデータ無制限・かけ放題・エリア最強です。
基本使用料ゼロのpovoと組み合わせれば、本当に必要なときだけギガを買うことも可能です。
楽天モバイルにはこんな強みがあります
最低月額1078円でもかけ放題が使えるのは強すぎる
専用の楽天リンクというアプリを使えば、多少は音質が悪くはなりますが全然使えるレベルで通話できます。
他社でかけ放題をつけると平気でプラス1000円されたりするのでお得です。これも最初の方と比べて改善されてきています。
月額3278円でデータ無制限は圧倒的
この安さは他社では実現できません。外出先でギガを気にせずYouTubeやスポーツ中継を見れます。
ここで楽天を応援しないと生活が苦しくなる理由
日本はAmazonプライム会員年会費が最も安い国です。アメリカの半額以下しか請求されません。
これがなぜかわかりますか?
もちろん、色々な要因があるでしょうが楽天という強力なライバルの存在が大きいのは間違いありません。
楽天が頑張って競争してくれてるおかげで、Amazonはあれだけコスパの良いサービスを提供してくれてるんです。もしもAmazon一強になればどんどん改悪していくでしょう。
スマホ回線市場だって同じです。
楽天モバイルが参入したことで、スマホ料金が下がったのは客観的事実です。楽天モバイルが駄目になって昔の3社談合に戻れば、月額一万円を目指すのは目に見えています。
さらに、楽天モバイルの赤字で楽天グループ全体が落ち込めば、日本の色々なサービスを海外企業が握ってしまう可能性があります。
我々の生活のためにも楽天には頑張ってほしいですね。
楽天を応援するためにも、楽天モバイルを試してみてもいいのではないでしょうか。このキャンペーンを利用すれば赤字価格でiPhone15も手に入ります。
まとめ
楽天モバイルの乗り換えキャンペーンを利用すれば、Apple Store価格よりも実質安くiPhone15を購入できます。これは2年返却プランよりもお得です。
それに楽天モバイルはトップクラスに安い料金設定です。
データ量 | 3GBまで | 20GBまで | 20GB超過後 |
利用料金 | 980円 (税込み1078円) | 1980円 (税込み2178円) | 2980円 (税込み3278円) |
このキャンペーンでiPhone15を安く買える上に通信費も節約できます。一括払いだけでなく24回払いにも対応しているのでまとまったお金がなくても買えます。
ここまでお得なキャンペーンをしているのは、楽天モバイルが大赤字で契約数を稼ぐために必死だからです。
今の楽天モバイルは普通につながるし、かけ放題も無料で付いてきます。データ無制限3278円は破格です。
もしも楽天モバイルが赤字を解消できずに落ち込めば、楽天だけでなく楽天の競争相手もサービスを改悪してくる可能性があります。
我々の生活のためにも楽天を応援した方がいいでしょう。
そのためにも楽天モバイルを試してみてはいかがでしょうか。赤字価格でiPhone15も手に入ります。